「占い」と「カウンセリング」と「相談系」

面白い意見をいただき、また考え始めているリラ猫です。

前回の存在意義について悩むほどではないですが、本日書いた以下の記事を読んで質問を投稿された方のようですね。

意訳をすると「心理学・統計学を使うのであれば、カウンセリングや相談系を受けるから、占いは相談内容をしっかりと占って欲しい」とのこと。

私の占いを受けたことがないという事で、本当に上記の記事をサラリと読み流しただけで、真意を理解していないのだな、と感じていますが、いただいた意見の中で考えるべき内容が含まれていたので考えたいと思います。

いただいた要望

質問

はじめまして。 blog拝見しました。 相談する側のいち意見としてとらえて聞いてもらいたいです(リラ猫サンの鑑定は受けたことありません)

あくまで私はですが相談したことはまず占って欲しいなぁって思ってしまいます。 統計学や心理学の知識をてらしあわせて考えるのは結果が出てからでは意味ないですか? 占いに頼りきることはよくないと思っていますが統計学や心理学の知識で解決できそうであれば最初から占いじゃなくてカウンセリングや相談系にいくと思います><

気分悪くなるような意見だったら申し訳ないデス><

リラ猫の回答

ご意見をいただき誠にありがとうございます。 そしてブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

さて、ご意見についてですが、サービスというのは「差別化」が必要になります。 私の考えはその差別化の一種であると捉えていただければと思います。

ご相談者様もぜひ「占い師だから」「安いから」という理由で占いのご相談をいただくのではなく、「このような理念を持っているから」というように明確に目的を持って希望をなさる占い師にご相談をいただければと考えております。

占いはどうしても、依存心を生み出してしまいがちで、思考力を奪うマイナス面が強いです。 それを利用される占い師もおりますが、私は逆に依存心を減らし思考力を伸ばす占いを行いたいと考えております。

相反する事柄の共存を図っているというわけですね。 なので、私の考えは真新しく受け付けないと感じられるかもしれませんね。

「占い→心理学・統計学」ではダメなのか、という指摘についてですが、ここについては既に行なっており、さらに不都合が生じている現実があります。 どうしてもご相談者様のためにも「心理学・統計学→占い」という流れが必要であるように感じております。

「相談したことは占って欲しい」と感じられるのは「問題を解決したい」よりも「占いをして欲しい」という気持ちの方が強いのですよね。 これでは依存心を生んでしまいますので、占いを受けるための精神が整っていないといえます。

カウンセリングや相談系に行かれるのでしたら、それはそれで良いのですよ。 私はカウンセリングや相談系に占いを併せたサービスを提供していきたいと思っているのですから。

むしろカウンセリングや相談系に行く勇気のない方が、私のサービスを受けて、あるべき道へ戻っていく事を望んでおります。

サービスとして抵抗感が少なく、かつ活用でき、占い界に革命を起こせたら一番良いですね。

しばらくは迷走が続くと思いますが、ぜひ見守っていていただければと思います。

「占い」と「カウンセリング」と「相談系」の違い

何故「相談系」ではなく「占い」に相談するの?

今まで普通の事として流してきていたので、特別考える事をしていなかったのですが、

なぜ「占い」に相談をされるのでしょう?

カウンセリングは癒し、相談系はその人の意見を求めるのだと思いますが、何故「占い」に頼るのでしょう?

占いは占い師の考えとは独立した「占術」を用いて回答を出しますが、それが良いのでしょうか?

なんでしょう。 「占い」と「カウンセリング」は明確に違いがあり、FFでいう黒魔法と白魔法ぐらいに差がありますが、「占い」と「相談系」ってそれこそジャンルは同じじゃないですか?

ではなぜ「相談系」に行かずに「占い」に来るのでしょう?

主観の混じるor混じらない

相談系はどうしてもサービス提供者の主観が混じります。 やはり経験を中心としてお伝えしますから、仕方がないですね。

しかし客観性を持たせるために、心理学・統計学の知識も用いているはずです。 心理学・統計学の知識が、占いでいう「占術」に当たるのでしょうね。

既に述べた通り、占い師は「占術」を用いるため、占い結果の幹となる部分は占い師の主観は混じりません。 しかし結果を伝える上で枝葉の部分は占い師の主観です。

結局のところ、相談系も占いも少なからず主観は混じりますので、占いを選ぶ強い動機にはなりませんね。

不思議な力を信じている

もうこれを言ってしまうと、根本から私の占いから外れるので嫌なのですが……

「占い師には特別な力がある」と考えている人達に需要があるということですね。

「特別な力なんてものはない」と思っている方が「相談系」に行き、「特別な力は存在する」と思っている方が「占い」に行く、という構図です。

いや、占い師に特別な力があるわけないでしょ……と思うのですが。

あー、でも「偶然」に意味を見出すのが占いですから、そこに不思議な力が働いていること前提で行うのが「タロット」ですよねぇ。 タロットそのものには不思議な力があると捉えることは、自然ですし当然ですし大前提ですね。

でもそう考えると、「この占い師は当たる」「あの占い師は当たらない」っていうのはおかしいですよね?

だって当てに行っているのは「タロット」であって「占い師」が当てているのではないですから。

だから結局のところ、占い師を「当たる」「当たらない」で見ている時点で、論理的な思考が出来ていないということですね……

少し脇道に逸れましたが、タロットを通して見えざる神のような存在と交信ができるという意味で占いに軍配は上がりますね。

……ん? 違和感がある

タロットを通して見えざる神のような存在と交信が行え、『100%当たる占い』が出来たとしましょう。

でも、当たる占いをしても苦情が来たことがあります。 もちろん苦情が来た理由はマイナスの鑑定結果だったからですが。

結局のところ、占いに来るご相談者様は「事実を教えてほしい」と言っておきながら「共感して欲しい」「自分の味方になってほしい」ということを望んでいるのではないでしょうか?

だって「事実を知りたい」のであれば、当たっていればプラスだろうがマイナスだろうが苦情になるはずがありませんから。 まぁ、私の伝え方が悪かった可能性もありますが、それを言うと考えられなくなるのでやめましょう。

占いは「知りえない事を知る」というサービスですし「共感して欲しい」「自分の味方になってほしい」という部分はカウンセリングに行っていただきたいと思います。 あ、私は受け付けておりますけどね。カウンセリングもサービスに含んでいるので。

占いを利用される方の特徴の予想

何故相談系に行かないのかというと、「占いで事実を知りたい」と言っておきながら「事実を知るのは怖い」と思われているからなのでしょうね。

相談系ではいろんな知識を駆使して現実に近い答えを伝えられることは想像つくでしょうから。

占いならばもしかしたら自分の望む答えが出るかもしれないという期待を込めて利用されるのでしょうね。

けれど「自分の望む答え」なんて幻です。毎回そんな答えは出ません。 いっその事、あげ鑑定専用サービスを作ったら売れるんでしょうかね? 売れないでしょうねぇ。

次に「共感をして欲しい」「自分の味方になって欲しい」と思っている方は、本来占いではなくカウンセリングに行くべきです。 占いは事実を突きつけてご相談者様を突き放してしまいますから、絶対に突き放さない「カウンセリング」が適しています。

けれどご相談者様は本気で「事実を知りたい」と思っていると勘違いしているので、そちらにはいかず占いにいらっしゃるんですよね。気持ちは分かります。

最後に戻りますが、事実を知りたいのであれば、相談系や心理学・統計学を用いたサービスを利用すべきです。 なので、やはり「占い」である必要はないんですよね。うーむ。

占いにご相談される方は3種類いる

本記事で考察したことを考えますと、「占い」に求められていることは、3つの事ですね。

  • あげ鑑定
  • カウンセリング
  • 事実・現実を知る

しかしながら、その切り分けを意識的であれ無意識であれ行いたくない方が占いを利用されるのでしょうね。

うん。まぁ、それならそれで、良しとしましょう。

占いは完全に「事実・現実を知る」事を目的とした行為です。 そのためそこに心理学・統計学の知識を交えることは何も問題はないはずです。目的は同じですから。

問題は「あげ鑑定」を望んでいる方と、「カウンセリング」を受けたい方ですね。

あげ鑑定はほとんどの占い師がお断りをしているご相談です。 あり得ないですからね。

カウンセリングもほとんどの占い師さんがお断りをしているご相談でもあります。 けれど私は、カウンセリングが必要なご相談者様が占いに流れてくるのでしたら、カウンセリングはしても良いのではないかと思っています。 なので、私のサービスではカウンセリングも含めて行っています。

リラ猫はあるべきサービスを提供したいと思っています

ご相談者様が相談系・カウンセリングサービスに「行かない」のではなくて「選べない」事が理由で「占い」に来ているのでしょうね。

それならそれで、私は適したサービスを提供するのみです。 どの道、「占術」というのは日常生活で上手く共存できるはずのものです。 「相談系」でも「カウンセリング」で使えるはずです。 なので「占い」と称して問題はないでしょうね。

で、今回要望された「相談内容は占って欲しい」という行動を受けて私がその通りにしてしまうと、やはり問題解決になりませんので、「相談内容による」という答えになりそうですね。

もちろん「相談系」の内容でしたら「占い」を行ってもよいですが、「カウンセリング」の内容でしたら占いを行うのはサービス後半でしょうね。 または話を引き出すための補助ツールになります。

心理学・統計学の使用は「相談系」の内容であれば、占いは必須であるとは言えないですね。 もちろん、心理学・統計学から外れるイレギュラーのケースもあるので、占いを行う事は変わらないですが「一応占い結果ではこのようになっていますね」という添え物になりそうです。 心理学・統計学の知識の裏付けの位置づけといいましょうか。

心理学・統計学の知識を提供した後に「なぜこのことをお伝えしているかと言いますと、占い結果でこのようなものが出ていたからですよ」というような形でお伝えするイメージです。

結局のところ、占いの目的というのはやはり「相談者の悩みを軽くすること」だなと感じました。

その手段が「あげ鑑定」「カウンセリング」「事実・現実を伝える」と他のジャンルのサービスと被る部分があるものの、横断的に対応できるのが「占い」の良い所なのかもしれないですね。

サービスの見せ方の問題

上記で「心理学・統計学の知識を提供した後に『なぜこのことをお伝えしているかと言いますと、占い結果でこのようなものが出ていたからですよ』というような形でお伝えするイメージです。」と書きましたが、既に行っているんだよなぁ……

そう考えると、私が悩んでいる部分というのは「サービスの実施」に問題があるというよりは、「サービスの見せ方」に問題があるのかもしれないですね。

私はタロットを「乱数」と捉えているので「(特殊能力を使って)占って欲しい」が目的の方には合わないサービスですから、「あなたの望んでいる事は私のサービスでは行われませんよ」ということを伝えられたら良いですね。 でも「(特殊能力を使って)占って欲しい」という願望は満たさないのに「占いはしている」という状況を説明するのが難しいですね……

悩みは増えましたが、ぼんやりしていた事柄が明確になって嬉しい限りです。