メンタルがやられたときこそ、心の内を外に吐き出さなければならないとは思うのだけれども、いつから抑え込むようになってしまったんだったっけかな。
不用意に本心を表に出すとろくなことがないと学んだからなんだとは思ってはいるが、だからといって自分に対してまで抑え込む必要はないだろうにな、と思う。
そんな私が私と向き合う方法は、ズバリ、お酒を飲むこと。
なので、本日はお酒を結構きつめに飲みながら、愚痴半分、行動半分、持論半分ほど語っていこうと思う。……いつもの1.5倍になりそうだ。
- メンタルがやられた理由はトキちゃんの件
- 保育園からの指摘「集中力がないです」
- 転園もとい幼稚園への入園を決めた
- トキちゃんの気になる点はそこそこある
- 保育園を責めても仕方がない
- 悩みどころは、来年の3月までをどうするか
メンタルがやられた理由はトキちゃんの件
きっと誰もが遭遇する悩みなのだとは思う。 別に私が不遇なのでもなく、トキちゃんが異常なのでもなく、人間の遺伝子が皆同じでない以上は、誰にだって起きうるし、これからだってきっと何度も遭遇するであろうことなのだと思う。
人間の遺伝子が異なるからこそ、人と人は惹かれ合い、結ばれて、子孫を残していくという流れが絶えず繰り返されている。
異なる者同士がまざりあうことで、刻々と変化する環境に適応していく(進化していく)のがあるべき姿なのだと思っている。
だからこそ、当たり前ではあるのだが、環境によっては適応したり適応しなかったりと個人差が生まれる。
まぁ、今回の件はそこまで大げさな話ではないのだけれど、トキちゃんは少なくとも私の血を受け継いでいる以上は、私と似た悩みを抱えることになるのだろうなとしみじみ思う出来事があった。
保育園からの指摘「集中力がないです」
見出しの通り。 トキちゃんは「集中力がない」と保育士さんに指摘をされた。
1日目の指摘の概要は以下の通り
- 皆で絵本を読んでいる時に、すぐ他の方に興味が移ってしまう
- 1対1ならばよいが、集団になるとダメみたい
- 他の保育士とも「トキちゃんは集中力がないよね」と話をしていた
- 家ではすこし長めの絵本を読んで集中力を鍛える訓練を行ってください
正直、これを聞いた時、なんと返事をしていいのかがわからなかった。
感情が渦巻いたから、ならばまだマシなんだけれども、私はすぐに心を閉ざしちゃったんだな。本当に、何も言葉が浮かばなかった。
まずは「保育園からトキちゃんを拒絶された」というショックがあった。これが心を閉ざしてしまった一番目の感情だね。
トキちゃんは集中力はないわけではない。むしろありすぎて困ってるぐらい。私と一緒。
だから、保育士さんの言っている意味が本当に全く理解ができなかった。集中力ありますけど?と。
ただ状況によっては集中力が発揮できる環境と集中力が発揮できない環境があるのは当たり前の話。
あくまでもトキちゃんは「絵本の読み聞かせ」では集中力を発揮できない環境なのだろうと思う。
能動的に動く方が好きなタイプのトキちゃん
トキちゃんは受け身の何かをするよりも、自ら動き回って情報を集める事が大好きなのだ。
だから、走り回るとか、絵を描くとか、何かを探すとか、そういったことに対する集中力はものすごく高い。
買い物行く時にどんぐり拾いに夢中になって、先に進まないからと泣いているトキちゃんを引きずっていくぐらいだもんね。
「ご飯だよー」と呼んでも、紙をはさみで切るのに夢中になって、私の方もご飯の方も全く見向きもしないことなんて日常茶飯事。あなた1時間も切り続けているわよ、と。
それに対して、ビデオ鑑賞などは全然時間が持たない。3分持てば良い方。
うん。まぁ、そんな感じで、少なくとも「読み聞かせ」ではトキちゃんの集中力は発揮できないわけだ。
私も小さい頃は、読み聞かせは面倒だし時間の無駄と思っていたタイプだった。
こんな話を聞いているぐらいならば、外に行ってブランコに乗りたい、と思っていたタイプだった。受け継いだのだな。
……こういったことを「言葉」として浮かぶのは、いつだって帰宅後。
それをカルマくんに話すと「なんで言わないの?」と言われるのだけれども、仕方がない。私はどうしてもタイムラグがあるから。
こういう時ほど、タイムラグ……基、恐怖心を消し去りたいものだね。我が子のためにもさ。
2日目に保育園の言い分が変わった
かなり感情的になっていたこともあり、カルマくんに翌日の連絡帳を書いてもらった。
「トキちゃんの絵本に対する集中力のなさは把握していますが、それは個性のうちとして我が家では問題とは思っておりません(意訳)」と。
こういう時にカルマくんの存在がとてもありがたい。私にはあまりにも繊細すぎる指摘故に、論理的に連絡帳を書ける気がしなかったから。
で、その連絡帳を読んだ(指摘をした)保育士さんから「不快にさせて申し訳ございませんでした」と謝罪があった。
2日目の指摘?の概要は以下の通り
- 「集中力を鍛えてほしい」あくまでもトキちゃんの可能性を広げるための提案だった
- いろんな本に触れることで、語彙力や想像力が養われて世界が広がるのではないかと思った
- だからこそ短い絵本を沢山読むことで訓練できるのではないかと思った
…………
あれ、昨日と提案の内容が違うんじゃない?(ここに気づいたのも帰宅後)
昨日は「長めの絵本を読んで集中力を鍛えて」って行ってたのに、今日は「短い絵本をたくさん読んで、語彙力や想像力を鍛えて」と言ってますねぇ。
想像力は本人の頭の中を脳波なりで調べないとよくわからないのでおいておいて。
語彙力に関しては、トキちゃんは70%ぐらいならば大人の指示を理解して実際に行動を起こせる子。
ちょっとしたものの宅配はもちろんのこと、(我が家はトキちゃん目線で祖父母+両親+トキちゃん+曾祖母の6人家族)
身の回りにある物の名前などを(舌っ足らずではあるが)理解して取ってきたり教えてきたりするような子だ。
ここのところ急に言葉の習得が目まぐるしく加速している状況なので、その状況で「語彙力を養って」と言われるのも、なんともおかしな話だと思う。
…………
そこから考えられるのは、「その場かぎりの謝罪」だったのだろうな、ということ。
あとは、保育のしづらさの改善を求められたのだろうな、とも思った。
保育園に対する結論
どちらにしてもだ。
保育園側は、トキちゃんの1つの側面しか見ずに物事を判断していることには違いはないと思う。
2歳だからこそ、保育園ではハサミや鉛筆などは持たせてはないだろうし、トキちゃんにとっては物足りない活動が多いかもしれない。
トキちゃんの本来の力が発揮できない環境にあることに、違いはないのだろうな。
なんとなく、気づいてはいた。
保育園から送られてくる写真に、笑顔の写真が1枚もない。
集団の中にいても笑顔がない。個別の写真にも笑顔がない。
たぶん、きっと、いろいろ抑え込まれてしまっているのだろうな。
けれどその笑顔のなさは、トキちゃんに限らず、他の園児もそう。笑顔がほとんどない。
何か、あるのかもしれないなぁ……
転園もとい幼稚園への入園を決めた
時系列は前後するが、1日目の指摘を受けた時点で、「トキちゃんの長所を理解してくれない保育園にはいられない」と思って、とある幼稚園にアポイントを取っていた。
それが、私も卒園した、通称「どろんこ幼稚園」
もうね。「個性を伸ばしますぅ~」なんて生ぬるい感じの宣言じゃなくてね。ガチで個性を伸ばしにかかる幼稚園。
園長先生から副園長先生から、なんなら父母もろともみんなでどろんこまみれになりながらイベントをこなすような、そんな幼稚園。
幸い、9月から説明会・体験会の開始、10月から願書の受付なので、まだギリギリ間に合う。
残念ながら説明会・体験会はすべて満席で受付を終了していたが、願書ならばもらえるだろうと思い電話した。
願書は直接園まで受け取りにいくので、ついでに副園長先生(一番お世話になった先生)に会いに行くことにした。
その副園長先生、私が名乗るとすぐに「え、リラ猫ちゃん!? お母さんになったの!?」と覚えていてくれたし喜んでくれたし、すっごく嬉しかった。
更に卒園児ということもあって、その日に行われる体験会にそのまま参加させてもらえた。
園児に限らず、先生たちも皆笑顔なんだよなぁ。
「山の傾斜の真ん中に建てられたのは、足腰を鍛えてもらうためです」
「デッキが2段になっているのは、子どもたちが隠れられるようにするためです」
「隠れられると確かに先生は大変だけれども、子どもたちをよく見てるから居場所は把握しています。のびのび育ってほしいんです」
私もよくデッキの下に隠れてた。かくれんぼだったか、虫を追いかけてだったかは忘れたけど、デッキの下は好きだった。
飼育されている動物も、かなり数が増えていた。
にわとりが卵を産んで孵すところまで見守る園なのだけれど、夏のこの時期はひよこが育つには厳しいからとゆで卵にしてみんなでちっちゃく分け合って食べちゃった、なんて話を聞いて吹き出してしまった。
園児の手提げの中はこんな感じ、と近くにあった男の子の手提げの中を見させてもらったら、虫がはいったペットボトルが出てきて若干の悲鳴が聞こえたが…… うん。そんな幼稚園。変わってない。
今はどうかはわからないけれど、身体障害者の子も受け入れている。私の学年には2人いた。
障害もまた一つの個性として受け入れて、「仲間」としてともに活動していた。
だから、といってはなんだけど……
もしもトキちゃんに何かしらの障害があることが分かったとしても、ここならばのびのびと生活してくれるのではないかと思っている。
トキちゃんの気になる点はそこそこある
ミオクローヌスと呼ばれる、一瞬のビクつきの現象が発生する頻度がトキちゃんは多いと思う。少なくとも、平均よりは。
寝入り・寝起きに体がビクン!と震える現象で、お医者さん曰く、脳と体が一致していないから発生する現象であると。
これも保育園でさんざん…… というか、ほぼ毎日「今日も起きました!」と報告される現象。
痙攣のように、ビクつきが継続することはなく、ビクン!と大きく1回震えて、1分後ぐらいにまた大きく1回震える……みたいな症状。
だから、素人判断ではあるけれども「継続しないから問題はない」と保育園には伝えていたのだけれど……
いよいよ、動画を見せられた上で「病院に行ってください」と言われた。
で、案の定「脳と体が一致していないから発生する現象である」と。「何も問題はない現象である」と。「おそらく保育園はてんかんを疑っているのだろうけれど、てんかんとはかけ離れた症状だ」と。「そもそもこれは、痙攣?違うよね」と。
保育園に通う前に託児所に預けていたから、誰もが異常だと思う現象ならば、そちらからも問い合わせがあるはずなんだよな。託児所預ける前から発生していた現象だったし。
それが保育園になって途端に異常報告されるから不審に思っていたけども…… 園の方針なんだろうか。分からないけども。
私が間違っているのか、保育園が間違っているのか、医者の診断が間違っているのか、もはやよくわからないけれども、冒頭でも言ったように、遺伝子が違う以上は皆が同じであるわけがない。長所もあれば短所もある。一般と異なる現象が起きたとしても不思議ではない。
異常があるのかもしれない。それは精密検査をしなければ分からない。
けれど、精密検査が必要なほど深刻な症状は出ていない。
集中力を注げる対象が狭い?ことも、少なくとも私は異常には思っていない。
走ること、指先を使うこと、買い物行く時に誘惑に負けずに私の後をついてくること。
十分立派だと思う。
絵本に対して集中力が続かない、という欠点があったって、いいじゃないか。こんなにも長所があるのだから。
私はないものを乞うよりも、あるものを伸ばしたいと思う。
だから、正常だろうが異常だろうが、トキちゃんはトキちゃんだし、長所を伸ばしてあげたいと強く思う。
たぶん、そこが保育園と一致していない考えなのだろうな。
保育園を責めても仕方がない
私の母の友人に、トキちゃんが通っている保育園と同じ系列の別の保育園に務めていた人がいた。
けれど「あの保育園は園長の方針がひどく、とてもじゃないけどやっていけないからと退所した」とのこと。
「同じ系列でも別の場所ならば園長の方針が違うかもしれないから、と思って言わなかったんだ」とのこと。いや言ってよ……
たぶん、案の定、だったんじゃないかと思う。
まぁ、それを差し引いても、私も前に務めていた会社は上が腐っていたから出来なかったことってたくさんあったからさ。
もしかしたら「少しでも園児に異常があれば親に伝えること」とか「親にはすぐに謝ってトラブルになることを防げ」とか、そういうルールがあるんじゃないかな。
後者は絶対ある。でないとおかしい行動をたくさん見てきた。
園の先生は皆すぐに謝罪をするからね。
「あら、靴下履いてないのね(暑いからかな)」と言っただけで、「申し訳ございません! 先程トキちゃんが脱いでしまって……!」と謝罪されるからね。
子どもなんて靴下は履きたがらないもんでしょ。私は年中裸足が大好きだったよ。
どんなに「子どもってそんなもんでしょ。気にしないでください」と伝えても謝られる。
なんなら「夕方なのに元気だねぇ」といっただけで、「申し訳ないです! 外で思い切り遊んだのですが足りないようで……!」と謝罪されるからね。
先生たちの謝罪バリエーションがすごいことになっていそう。
…………
そう考えるとさ。そんな環境に置かれているのだとしたらさ。反射的に謝罪文が浮かばないと行けない職場環境ならばさ。
1日目と2日目の提案内容?謝罪内容?が異なっていたとしても、仕方がないよね。
保育士である前に人間で、食いつなげるために働いているわけだから。
園児のことよりも、自分の身の安全を優先するのは、仕方のない話。
私にとって先生よりもトキちゃんの方が大切だけれども、先生にとっては当然トキちゃんよりも自分自身の方が大切だから。
それを変えることは望めないし、望まなくても問題のない職場環境であるべきと思う。変わるべきは先生ではなく園だと思う。
とはいってもさ。
園を変えてやろう、と立ち上がるほどの体力も気力も私にはない。義理もない。
だから、バトルする前に転園してしまおうと思っている。
転園先の幼稚園の方が、圧倒的に環境がよいことが分かっているから、ね。
悩みどころは、来年の3月までをどうするか
保育園は3歳になってから入園が出来る。つまり、どのみち来年の3月まではどこかしらに預けないといけない。
今の保育園か、前の託児所に戻すか……
とても、とても悩ましい問題。
トキちゃんにとって、半年という期間はとても大きいと思う。
だからこそ、環境のよかった託児所に戻すことも一つだとは思っている。
けれど「環境が良い」とは言っても、託児所では集団で何かを行うイベントはない。(入れ替わりが激しい場所だから)
保育園はそれがある。
…………
そう考えると、ギリギリまで、可能であれば保育園に預けたいと思ってしまう。
笑顔がない、という気になる点はあるけれども……
そうやって、踏み切ることが出来ないのが、私の甘いというか弱いところなのだろうな。
トキちゃんが言葉を話せて、思いを伝えられるのだとしたら、どちらがいいと言うんだろうか。
悩みに対する対策を打ったのに、新たな悩みが出てくるんだもん。
それが「親」なんだろうか。