最新更新日時:2018/10/01
金貨を黙々と作り続ける職人。 彼はまだ見習いで、作り出す金貨の大きさも柄もまちまちだ。
「いつかあの街で有名な職人になるんだ」
そんな思いを胸に、今日も腕を磨き続ける。
一般的な意味
正位置
- 鍛錬を積む
- 基礎を固める
逆位置
- 努力を放棄する
- 詐欺を働く
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
赤いズボンに黒いエプロン
夢や希望、野心を抱いていることが分かる赤いズボン。 その想いというのは、誰にも汚すことの出来ないほど強固なものなのだ。
何故なら、彼は黒いエプロンをしているから。 しかも、背中の紐がほつれてしまうほど、使い込まれたエプロンだ。
彼は今の時点で、何枚もの金貨を作っている。 たとえ世間から取り残されたとしても、自分の信念のために金槌を振り下ろし続けるのだ。
作業場から街まで続く道
街という存在は、彼の信念を揺るがしかねない誘惑に溢れた場所だ。 だからこそ、街から離れた場所で鍛錬を積んでいるのだが、 街は彼の存在を望んでいる。
その証拠が、街から作業場まで続いている道の存在だ。
まだ見習いとはいえ、その腕は街中で有名になる程。 だからこそ、様々な人たちが彼の元を訪れ、仕事の依頼をしてくるのだ。 その結果、道なき場所が踏み固められ、道が出来上がったのだ。
彼が認められるのは、まさしくこの、孤独な鍛錬、のおかげなのだ。
ペンタクルの3にあるように、彼は必ず成功する。 人は努力なしに成功はありえない。 夢を追いかけたければ、退屈な事であっても耐え忍ぶ必要があるのだ。
象徴
- 8枚の金貨 = 彼の作品
- 黒いエプロン = 揺るがない信念
- 赤いズボン = 情熱
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
ペンタクルの3の前段階が、このペンタクルの8であると言われている。 街で活躍するためには、こういった自分自身と向き合う時間、技術の向上努力が欠かせないのだな。
もちろん、要領のいい人は、特に努力をしなくても成果を出すのだろうけれど、 やはりしっかりと基礎を固めてきた人には、10年後20年後の姿が変わってくるものだ。
だからこそ、自分のための努力や投資は怠っちゃいけないんだよね。
もしも、何か結果を急いている人にこのカードが出てきた時は、「今は力を貯める時期だから、今できる事を堅実にやっていこう」というのがいいね。 急がば回れ。 千里の道も一歩から。