最新更新日時:2018/10/01
「我が町へようこそいらっしゃいました!」
そんな声が聞こえてきそうなお出迎えの様子。
素晴らしいことに、出迎えてくれたのは、2人の可愛らしい女性。 更にその奥にも、女性と小さな子どもたちが団欒している姿が見えてくる。
ここは、とても平和な町であるようだ。
一般的な意味
正位置
- 平和
- 心の休息
- 調和がとれている
逆位置
- 停滞
- 浪費
- 受け身
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
女性は何をしている?
正直な話、タロットカードの世界は物騒だと思う。 至る所で「喧嘩」「戦争」というキーワードが出てくるのだ。
戦争がなくても、棒は飛んでいくし、杯には血が入ってるし、剣は降ってくるし、金貨は人の心を惑わしてる。
しかも中途半端に神様がいるから、魔術師が生まれたと思ったら、塔は崩れるし、死神はやってくるわ、悪魔は襲ってくるわで、 なかなか……いや、結構物騒な世界の寄せ集めみたいな世界設定なのだ。
さて、そんな物騒な世界で、武器も持たない、身を守る術のない女性たちが、旅人である私を出迎えてくれたのだ。
…………おかしくないか?
もしもここが他の町だったならば
まず、私が町長だったら、門番に女性を選ばない。 ……いや、まぁ、たとえ選んだとしても、せめて襲撃に備えて、剣と鎧の装備を義務付ける。 だって、こんなにも物騒な世の中なんだから。 そして、門番任務に就かなかった人たちは、食べ物や武器の生産を命ずるだろう。
ところがなんだ、この町は!
武器どこか、花を掲げてこちらに手を振っているではないか!!
しかも、呑気に団欒している人たちまでいるではないか!!!
せめて……せめて…… 食事の生産ぐらいは、しててもいいんじゃないか!?
門から伝わるこの町の豊かさ
実はそんな生産さえも、この町では必要がない。 ……必要がない、は言い過ぎかもしれないが、汗水垂らしながら、作る必要はないのだ。 たかが「門」であるのにも関わらず、頭上にはたくさんの果実が実っている。
そう。ここは、戦争もない。食べ物にも困らない。 なんの不安も必要のない、「平和な町」なのだ。
象徴
- たくさんの果物 = 豊かさ
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
正位置と逆位置で同じ意味になると解説している書籍もある。 そんな不思議なワンドの4。
けど、やっぱりそうなると、思考が停止しがちだ。 よくないっ!!!!
とはいえ、同じ意味、としてしまうぐらいだから、物事の本質は変わらず、見る側面が異なるぐらいなのかなと思う。 長所は短所。短所は長所。みたいにね。
本質は変わらない、といういうのは、一応根拠がある。 タロットカードを見返すと、「4」という数字自体に、共通点があるのだ。
- (情熱の)ワンドの4 = 「平和」
- (愛情の)カップの4 = 「不満」
- (信念の)ソードの4 = 「休息」
- (名声の)コインの4 = 「頑固」
大体こんな意味がありまして。 それをスートのエネルギーが弱まった状態とすると
- 愛情が少なくなる → 不満に思う
- 信念が折れる → 少し休憩する
- 名声に執着する → 頑固になる
(コインの解釈は無理矢理感があるが、コインの4はお金を抱えてそれを守るために、身動きがとれなくなってるんだよね。 名声・お金を増やしたかったら、消費すべき)
つまり、象徴すべきものが少なくなっている状態が数字の「4」なのだ。
そう考えてみると、ワンドの4というのは、情熱が少なくなっている状態…… 「他の国を侵略しよう」とか、「もっと豊かになろう」という気持ちが薄れてる状態なんだと思う。 つまり、変化が一切ない状態。 プラスかマイナスかといえば、0の状態。 だから、0に何を掛けても0であるように、ワンドの4は正位置でも逆位置でも同じ意味になる……んだと思う。
大体こういう背景があるんだなぁ、っていうのが頭に入っていれば、基本的にワンドの4が出てきたら「停滞しているんだな」って思うようにしようと思う。