タロットカード:小アルカナ ワンドのクイーン

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最新更新日時:2018/10/01


左手にワンド、右手にひまわりを持った女性が座っている。 その椅子の肘掛には獅子が、背もたれにも獅子が描かれている。 火を司る動物に囲まれた彼女は、未来をしっかりと見据えている。

強いエネルギーを持ちながら、持ち前のリーダーシップを発揮し、 しっかりと民を明るい未来へと導いているのだ。

一般的な意味

正位置

  • キャリアウーマン
  • 情熱を持って物事を進める

逆位置

  • わがままを通す
  • 一方的に押さえつける

タロットカードの絵の解説

絵から感じるストーリー

男勝りなクイーン

ワンドの民は基本的にエネルギーに溢れている。 「猪突猛進」という言葉が似合う人物が多い。 そんな中彼女は、足を大きく開き、どっしりと椅子に腰掛けているのだ。

正直「クイーン」というより「キング」という印象の彼女。 家庭環境はすぐに察しがつくだろう。 「かかあ天下」だろうね。確実に。

女だからといって、感情の赴くままに国を動かすわけではなく、 しっかりと未来を見据えた上で、行動しているのだ。

足元に座っている黒猫

「赤」「黄」が基調となっているワンドのクイーン。 その中で、1つだけ異質なものがある。 それが、クイーンの足元にいる、黒猫だ。

何故、男勝りな彼女が、このような黒猫を従えているのだろうか? 理由は簡単。 彼女もまた、黒猫のような存在だからだ。

上記のように、彼女は男勝りだ。リーダーシップもある。 例えるなら、素晴らしいキャリアウーマンだ。 しかしそれを表に出すことは絶対にしない。

「旦那様に仕えるのが妻の役目」

と言うかのように、王を必ず立てているのだ。

彼女は強い。彼女は賢い。 傍から見れば、彼女は本当の「キング」かもしれない。

しかしそれでも、彼女は王に力を、知恵を与え、 民のみならず王さえも操る、女王として君臨しているのだ。

民と王を動かすコツ

傲慢で押さえつけるようなリーダーに、人は従っていくだろうか?

従わないね。それどころか、反発するね。 彼女はそれを分かっているのだ。

だからこそ、1歩下がって、ひまわりを抱えて、 「貴方だけを愛します」と 「女性らしさ」「か弱さ」を演出している。 (態度がまったくそれらしくないのだけれどね)

そのおかげで、「力強さ」を認知しつつも、 「親近感」を沸かせている。

それに、何よりも彼女は前線に立って、民の声を直接聞いている。 背景の左側に砂漠が見えるだろう。 民が住んでいる場所だ。 そこに腰を下ろして、指示出し&聞き込みを行っているのだ。

だからこそ王も、彼女の強さを感じつつも、 反発することなく、 彼女の言葉に耳を傾けるのだ。

象徴

  • ひまわり = 情熱、貴方だけを愛する
  • 黒猫 = 裏で権利を握っているずるさ
  • 右方向 = 未来

タロットカードと占星術の解説

照応

リーディングのコツ

クイーンのカードは基本的に好き。 たぶん、私が女性だからなんだろうね。

クイーン = 母親 をイメージしてもらえると、解釈しやすい。 ワンドは「情熱」がキーワードだから、 情熱的な母親の取る行動をイメージするといいだろうね。 積極的にリーダーをするママさんとか、 育児と仕事を両立してバリバリ働くお母さんとか。

「母は強し」とは言うけれど、 そのときに心にあるのは「ワンドのクイーン」だろうね。

その強さを使うところさえ間違えなければ、 しっかりと根回しを行っていれば、 このクイーンのように、いろんな人から信頼を集めるんだろうね。

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