最新更新日時:2018/10/01
男性の目の前に、大きな雲が舞い降りた。 その雲の中に現れたのは、7つの聖杯。 その聖杯の中には様々なものが入っている。
女性の頭、布をかぶった人、蛇、塔、宝石、月桂樹の冠、ドラゴン。
彼はこれらを目の前にし、戸惑わずにはいられなかった。
一般的な意味
正位置
- 幻想を抱く
- 現実を直視せず誘惑に流される
逆位置
- 現実を見る
- 状況を分析し思い込みを捨てる
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
七つの大罪を表す聖杯
様々なものが聖杯から顔を出しているが、 それぞれ「七つの大罪」を表しているのだ。
- 傲慢 = 城
- 色欲 = 女性の頭
- 怠惰 = 布をかぶった人
- 嫉妬 = 蛇
- 強欲 = 宝石の山
- 憤怒 = ドラゴン
- 暴食 = 月桂樹の冠
どれも人の心に宿っているものであると同時に、 人を罪に導く可能性のあるもの。 魅力のあるものではあるが、惑わされていけないもの。
この男性は、そんな禁断の果実……ならぬ聖杯に、 つい見とれてしまったのだ。
彼は今、悩んでいるのだ
何故このような聖杯が彼の目の前に現れてきたのか……
それは、彼が今、悩んで立ち止まっていたからだ。
人の心には必ず罪に繋がる悪しき心が眠っている。 そんな時に、耳元で悪魔が囁いたのだ。
「もっと自分の欲望を開放していいんだよ」 「『いい人』でいたって、いいことなんてないさ」 「愛が世界を救う? まだ君は夢を見ているのかい?」
そうやって彼に、この聖杯の中からどれかを選ばせようとしているのだ。
カップの4から続いてきた、愛ゆえの悲しい出来事を見ていた彼。 愛では何も救えないのかもしれないと、諦め始めた矢先の出来事だった。
悪魔の囁きに耳を貸してはいけない
当然だが、所詮は「悪魔」である。 そういう者に耳を貸してはいけない。
罪を犯したその時は、心地よいかもしれない。満たされるかもしれない。 しかしその後に現れるのは、再度罪を犯したくなる渇望の心だ。
罪を重ねれば重ねるほど、満たされない心に苦しむことになる。 それがこの、七つの大罪である。
これ1つで「罪」になるわけではない。 しかしこれらは、酷い中毒性があるのだ。 DV、性犯罪、窃盗、殺人…… 最終的には、行ってはならない行動に繋がってくるのだ。
彼はこの悪魔の囁きから逃げなくてはならない。 彼は、一刻も早く、目を覚まさなければならない。
象徴
- 聖杯の中のもの = 七つの大罪
- 雲 = 神(に模した悪魔)
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
カップの7にあるものを七つの大罪と解釈している人が案外少ないことが分かった。
調べても全く情報が出てこない!!
これもまた、本にあった解釈なのだけれどね。 レアな解釈なのかもしれない。
人は満たされないとき、どうやって心を満たそうとするかというと、 自分の空想の中に閉じこもりがちだ。 まさにその状況を表しているのだと思う。
しかし「満たされないから」という理由で空想に閉じこもると、 どうしても偏った考えになり、 あまり良い結果は生まない……
まさにその状況を表しているのだと思っている。
考えることは必要であるが、内に向きすぎると良くない、ってことだね。
このカードが出現した相談
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