最新更新日時:2018/10/21
女性が台座に座っている。
それ以外に目につくのは、 彼女の両脇にそびえ立っている 白と黒の2本の柱だろう。
白と黒……まるで、
- 陽と陰
- 朝と夜
- 始まりと終わり
そう、この柱は「対」を表しているのだ。
一般的な意味
正位置
- 冷静に振る舞える
- 論理的な思考で物事を捉える
- 妥協を許さない
逆位置
- 感情的になる
- 理論が破綻しがちになる
- 情に流される
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
白と黒の2本の柱
黒い柱には「B」の文字が。 白い柱には「J」の文字が。
最初はてっきり、色を示す文字かと思ったんだけど、 どうやら違ったらしい。
- 「B」はBoaz(神の試練)
- 「J」はJachin(神の愛)
と言うものを示しているのだとか。
きっと「神の試練の先には神の愛がある」ということ。 きっと「神の愛を得るためには神の試練が必要である」ということ。
何事も対になっていることを言いたいのだな。
彼女のいる場所、装飾品
彼女はどこに座っているのだろうか?
布に隠れて見え辛いが、 実は海を背にしているのだ。 彼女はその場所で「陸」と「海」の境を示しているのだ。
そして彼女の頭上には太陽を示す冠、 彼女の足元には月を表す置物がある。
また彼女自身は「人間」である。 しかし、神などの神聖性を表す青い服をまとっているのだ。
こんなにもたくさんの「対になるもの」が存在している。
女司祭のタロットの番号も「2」である。 つまり、番号さえも「対」を示している。
自然の理
彼女はこんなにも「対」を表現して、 何を伝えたいのだろうか?
この世界には対になるもので溢れている。
- 「光」と「闇」
- 「朝」と「夜」
- 「男」と「女」
- 「神」と「人」
どちらも、片方が欠ければもう片方は成り立たないのだ。 故に、そのどちらもが大切であり、 尊重されるべき存在であるのだ。
彼女は、そんな自然の理を 民に向けて教え説いているのだろう。
彼女の手の中にある書物
女司祭を「知的な女性」と考えられている所以は、 この書物にあると言えるだろう。
この書物は「TORA」の本だ。 ユダヤ教の聖書の中にある一節であり、 ユダヤ教の教えを示しているものなのだとか。 つまり、この女性は神からの教えを熟知している人なのだ。
おそらくだが、民から受けた相談に対して、 彼女は「想像」「思考」を巡らすというより、 この「TORA」を見て、答えを出すのだろうね。
故に「知的な女性」であると同時に、 正しいことしか認めない「冷たい女性」でもあるのだ。 しかしそれ故に、女性であるのにも関わらず、 このような立派な台座に座ることが出来るのだ。
象徴
- 頭の冠 = 太陽
- 足元の置物 = 月
- TORA = 聖書の一節
- 青い服 = 神聖性
タロットカードと占星術の解説
照応
- 占星術 : 月
感情を律してこそ人間です
月は欲求を形に表す存在。 つまり、感情という形で外の世界に表現をするのだ。
しかしながら、女司祭は感情のままに表現するよりも、むしろ感情を理性的に受け止めて外に出している…… つまり、自分の感情を律しているのだ。
感情を支配する惑星を宿しながらも、それを抑え込む女司祭……
人間としてあるべき姿を、彼女自身が示しているのだ。
リーディングのコツ
キャリアウーマンを思い浮かべてもらえれば、 分かりやすいんじゃなかろうか。
この人自身、男女の違いを認めつつも、 男と肩を並べて台座に座ってるわけだからね。
こう、女性特有の「ピシャッ!!」と 刺さるようなきついイメージを私は抱いている。 優しさとは、程遠いかなぁ。
是非、大きなプロジェクトのプレゼンをしなきゃならない時に 出て欲しいカード。
ただ、逆に理不尽なことは許さない人だから、 「女だから無理だろう」みたいな差別的な発言は、 徹底的に滅するかもね。
会社から理不尽な要求を突きつけられ抗議をする時、 きっと彼女は味方になるだろう。
ちなみに、私のソウルカードは、彼女だ。
キャリアウーマン、ってほどしっかりはしてないものの、 曲がった事が大っ嫌い。
うーん。 女司祭の心が私の心に影響を与えてる、って事かな?