タロットカード:小アルカナ ソードの5

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最新更新日時:2018/10/01


2本の剣を左腕で抱え、1本の剣を右手で地面に突き刺している。 その男性の足元には2本の剣。

恐らく、向こうへ走り去った男たちの物だろう。

剣を持ってほくそ笑んでる男性は、この男たちとの戦いの勝者なのだ。

一般的な意味

正位置

  • 強欲になる
  • 人を傷つける

逆位置

  • 頂点からの転落
  • 無欲になる

タロットカードの絵の解説

絵から感じるストーリー

この土地の領主

このほくそ笑んでいる男性の正体は、 この地域の領主である。 そして相手が2人であることから、 この領主は2人の男に襲われたのだろう。

しかし、剣術も優れている領主はその男たちに打ち勝った。

この領主はそれだけ強いと言うことである。

強さの証の剣

男たちにとって「剣」とはどのような意味があるのだろうか。

まさに「強さの証」である。

2人の男たちは、強さの証である剣を領主に渡して逃げ去っている。 負け犬となったのだ。

もう一つ着眼すべきポイントは、領主が抱えている2本の剣だろう。

察するに、領主はこの2人の男性に襲われるよりも前に、 2人の人物に襲われていると言うことだ。

領主は4本の剣を目の前にして、自分の強さに酔いしれていることだろう。

ワンドの5との違い

ワンドの5ととソード5の違いは何か。

ワンドは天然の物。 ソードは人工の物。

つまり、ワンドの5は自分の生命を守るために行われた「必要な」戦いであったのだ。 ソードの5は自分の欲や強さを示すために行われた「不要な」戦いであったのだ。

この領主の戦いは、襲われたから戦っているというより、 「もっと骨のある奴はいないか!? 俺がぶちのめしてやる!」 と挑発を行ったために発生した戦いであるのだろう。

だからこそ、2人の男は無傷で潔く立ち去る事ができているのである。

これが本当に賊であったのなら、命はないだろうから…… 領主はとても、欲深い男なのだ。

象徴

  • 剣 = 強さの証

タロットカードと占星術の解説

照応

リーディングのコツ

こう言っては偏見だけれども、 男性の心情を占うとよく出てくるカードの一つ。

俗に言う、遊びの恋愛、ってやつですな。

権力を求めて奪ったり、人の心をもてあそんだりと、 欲を象徴するカード。

このカードが人の物を奪うだけの意味があるカードならば良いのだけれど、 あいにくなことに、評判を下げるといった意味もある。 奪いはしたものの、周囲からの評判は下がる……みたいなね。

だから、このカードが出てきた時は、相談者に対して警告も必要だな、と感じているのだ。

このカードが出現した相談