最新更新日時:2018/10/01
暗い部屋のベッドの上で、顔を覆い悲しむ女性。 その彼女の頭の中は、9本もの剣が駆け巡っている。
この9本の剣は、彼女の心をズタズタに引き裂いている。 その苦しさのあまり、彼女は飛び起き、涙を流したのだ。
一般的な意味
正位置
- うつ状態
- 抗えない悲しみ
逆位置
- 悲しみの原因の理解
- 現実を受け入れる
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
女性の性格
心が引き裂かれるほどの思いをしているこの女性は、立ち直ることができるだろうか?
答えは、立ち直ることができる。
彼女がかけている布団の柄は、赤い薔薇と占星術の記号が描かれたものになっているからだ。
赤い薔薇は情熱や活発的な性格を表している。 そのため、今回負った傷というのは、彼女の明るさを持っていても抗えない程の悲しみなのだ。
しかし、占星術の記号もかかれていることから、 彼女は、運勢は流れるように変わる事、繰り返すことを理解している。
つまり、今の落ち込みは一時的なものである、しばらくすれば良い方向に向かっていくことを理解しているのだ。
そのためにも今はとにかく涙を流して悲しみ、心を整理して、前を向くことが先決であると分かっているのだ。
ソードの3との違い
同じ「悲しみ」を表すカードとして、ソードの3が思い浮かぶだろう。 ソードの3と9の違いは、避けることが出来るか出来ないかの違いだ。
ソードの3は、剣の扱い方を間違えた…… 剣を剣らしく「人を傷つけるため」に使った結果が、ソードの3なのである。 剣をもっと慎重に使っていれば、傷つかなくて済んだものなのだ。 言ってしまえば、自業自得でもある。
それに比べてソードの9は、避けられなかった事…… 運気のせいでもあったため発生したことであるから、外的要因で悲しんでいるのだ。 自分ではどうにも出来ない分、ソードの9の方がより深い悲しみとなるのだろう。
象徴
- 赤い薔薇 = 情熱的、活動的
- 占星術の記号 = 運の流れ
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
ショッキングなタロットの絵の一つだよね。
後ろから剣で刺されているような絵なんだよ。 ……いや、まぁ、ソードの10は本当に刺さっているけれど……
ソードの10は物理に対して、ソードの9は精神なんだろうね。 そのぐらい悲しい思いをしているのだと思う。 それこそ、薬が必要なほどのうつになってしまうぐらいに、ね。
具体的に解決方法を探したくても、探せない状態だから、 傷が癒えるのを待つしかないんだよねぇ。
どちらにしても「相手は理不尽な態度にとても傷ついたようですよ」とか、そういう解釈になる。
もしもソードの9状態の相手に会ったら、隣にいて背中をさすってあげるといいね。