最新更新日時:2018/10/01
8本の剣が突き立てられたその真ん中に、 目隠しをされ、後ろ手に拘束された女性が立っている。 足下はぬかるんでいて歩きづらく、摺り足で逃げることも困難だ。
全く身動きが取れないこの状況では、 誰かがこの拘束を説いてくれるのを待つしかないのだろう。
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一般的な意味
正位置
- 制限のため身動きが取れない
- 自業自得
逆位置
- 解放される
- 突破口を見つける
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
8本の剣の意味
もしも拘束が解けたら。 もしも目隠しが解けたら。 この女性はさっさと逃げてしまうだろう。
それを防ぐ役割をしているのが、8本の剣。
この剣に触れれば、怪我をしてしまう。 身長ほどもある長く重たい剣を、この女性は抜くことは困難だろう。
……というのが本来の目的であるが、 この女性の前方は何故か剣がなく開けているのだ。
あともう少しだけ自由に動ける何かを得れば、 この女性はすぐにでも脱出するだろう。
緩い拘束
普通、手と胴体を拘束するであれば、 もっと固く、何重にも巻くだろう。
しかしこの女性の紐は、せいぜい一周……しかも斜めに緩くかけられている。 つまり、この女性の拘束は拘束の意味を成していないのだ。
拘束を解こうと思えば解くことができる。 しかしそれを女性はしていない。
女性は自ら望んで、この場所に拘束されているのだ。 女性は自ら望んで、動き出さないことを選択しているのだ。 「拘束されているから」という理由で。
象徴
- 剣 = 檻
- 紐 = 自らが望んだ足枷
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
答えはすべて自分の中にある。 分からないのは気づいていないだけだ。
……みたいなことを、誰かが言っていたような気がするんだけど、 まさにこれを表すようなカードだと思う。
環境が悪い。周りが悪い。だから私は動けないんだ。 と思っていても、本当は突破口はすぐ近くにある。
だから、確かに意味としては「身動きが取れない」ではあるんだけれど、 自身の怠慢により、動けないと「思いこんでいる」という状態が正しいのかなと感じる。
占いの相談で、復縁系の相談を受けると、3組に2組はこのカードが出てくる。 それだけ、恋人に囚われてしまう人が多いのだろうね。
けれど恋愛でも結局、自分の問題。 自分で抜け出す努力が必要、ってことだね。