最新更新日時:2018/10/01
王冠を被った商人が、頭に1枚、両手に1枚、右足に1枚、左足に1枚と、計4枚の金貨を守っている。 これは彼が手に入れた宝物なのだ。
この宝は誰であっても渡しはしない。 この宝を持っている私はすごいのだ!
と嬉しそうに微笑んでいる。
一般的な意味
正位置
- 身を固めて大切なものを守る
- 身動きが取れなくなる
逆位置
- 不完全な守り
- 重い腰を上げる
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
冠を被った商人
この人はあくまでも商人であって、王様ではない。 ただ、彼の背にある街並みは、全て彼の財力で買ったもの。 つまり、実質この土地の王様みたいなものなのだ。
しかし、彼の頭の中には「儲けること」しかない。 だからこそ、この街の人々は彼をあまり好いていないのだ。
赤い服を纏っているため、情熱的な男性であるのは確かなのだが、それはあくまでも金に関することのみのようだ。 まさに「金の亡者」なのだ。
守りに入って身動きが取れない
儲けることしか頭にない……
つまり、彼の政策により、この街には重税が課せられているのだ。
もちろん人がいなくなっては元も子もないので、ある程度は市民に還元しているが、 自分よりも豊かで金持ちになる人物が生まれないように調整しているのだ。
だからこそ、いろんな人から恨みも買っているだろう。 彼から資産を奪ってやろうと目論む奴らもいるだろう。
そんな奴らから自分の資産を守るため、高い城壁を築き、その頂上で自分の最も大切な宝を自分の手で守っているのだ。
例えそれで、自分の自由が奪われたとしても、彼にとっては資産を奪われることに比べたら、どうってことないのだ。
象徴
- 赤い服 = 情熱
- 街 = 彼の手に入れた物
- 王冠 = 財力
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
なーんとも嫌な奴、って感じのカード。 自分の財産を守るために自分の自由を差し出す、ってとんでもない強欲の持ち主だと思う。
本来、街の人々は領主と共存するはずなのに、それが出来ていない、ということは、 彼は実質孤立しているということだよね。
大事なものを守るために孤立するというのは、本末転倒だなぁ、と思う。
このカードが出て来たときは、頑なにならずに守りを解いた方が賢明だね。 でないと、本当に、周りに誰もいなくなってしまうからね。
本当に大切なものはなんなのか、考える良いきっかけになるのかもしれない。