最新更新日時:2018/10/01
髭の蓄えた老人が犬の頭をなでながら、奥で語らう男女を見つめている。 その男女の横には小さな子ども。 この男女らの子どもだ。
ここでは、老人の子どもと孫たち…… つまり一族が幸せに過ごしているのだ。
一般的な意味
正位置
- 企画の成功
- 豊かな家庭
逆位置
- 不完全なまま終える
- 仮面家族
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
家族の関係
この5人の中で最も華やかな衣装に身を包んでいるのは、老人だ。 彼もまた街を一つ手に入れるだけの財力を築いた人物なのである。
財力を築いただけではなく、伴侶に恵まれ、子に恵まれ、更には孫にまで恵まれた。 彼の功績と財産は、これからどんどん若い世代へと引き継がれていくだろう。
まだ財産を引き継いでいないためか、若い夫婦2人は黄色こそ纏っていないものの、 男性は賢さの青を。 女性は情熱の赤を纏っている。
この2人は手を取り合って助け合い、この老人が残した財産を更に大きなものへと変えていくのだろう。
石造りのアーチ
石という丈夫な素材で作られたアーチ。 崩れることがない、安心できるアーチだからこそ、人が集まってくる。 これもまた、この老人が築いた建物なのだ。
アーチは天界への扉を示す。 その先に街を築いたということは、この街には神の加護を受けられる場所であるということだ。
この街に住む人たちは、これからも、災害などの不幸に怯えることなく、幸せに暮らすことができる。 人間の安息地を作った彼は、人々からいつまでも感謝され続けるだろう。
象徴
- 子どもたち = 子孫繁栄
- アーチ = 神の加護
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
幸せを代表するカードの1つ。
ただ、カップの10は心の充実感だったのに対して、ペンタクルの10は物質の充実。 だから、お金=幸せ、な人はこのカードで十分ではあるけれど、夫婦円満を望む人にこのカードが出てきても、実は微妙なのだ。
政略結婚であってもこのカードが出てくるため、何に対して幸せと感じるかをしっかり定義しておかなければ、誤った解釈をしてしまうことになる。
付き合いたてのカップルにこのカードが出てきた時は、周囲の人から羨ましがられたり、切磋琢磨しあうため学業・仕事に良い影響を与えるが、それと2人の愛の育みはまた別物であるため、別途しっかりと努力をする事、と伝えるのが良いね。
あくまでも、物質と心は別物である、ということを覚えていれば、間違いはないはずだ。