最新更新日時:2018/10/01
黄色のローブをまとった女性が、ブドウ園の中で佇んでいる。 その女性の左手には飼いならされた鳥。
遠くに見えるお屋敷など、この土地のすべての物が彼女の物なのだ。 彼女はまさに「成功者」なのだ。
一般的な意味
正位置
- 物質的な豊かさ
- 安全な生活
逆位置
- 不足しているものに目がいく
- 虚無感
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
この女性の功績
この女性はこの土地を全て手に入れるために何をしたのかというと、自身の才能を存分に惜しみなく発揮したのだ。 その結果、報酬や感謝の意として、土地や金品を貰い、豊かな生活を手に入れたのだ。
本来であればこのような土地は、何代にも渡って築きあげるもの。 しかし彼女は1人で築き上げてしまった凄腕なのだ。
飢えを知らないこの土地で、彼女は優雅でゆったりとした生活を過ごしている。 安全のために頭を覆った鳥が彼女の腕の上に乗っているが、 視覚という自由を奪ったとしてもこの土地は安全で、かつ飢えの不安がない事を証明している。
この女性に足りないもの
この女性の表情を見ると、どこか物足りなさそうに見える。
何でも手に入れた彼女だが、1つだけ手に入れられなかった物がある。 それは家族だ。
彼女の生活はとても豊かで幸せに溢れているものの、家族がいないため、この財産を引き継ぐ相手がいない。 つまり、彼女の存在が後世まで語り継がれることがない、ということだ。
彼女の雰囲気から、年寄りではないが若くもないことが分かる。 つまり、配偶者を得るには、もう遅いのだ。
彼女の中で、それだけが後悔として残るため、ペンタクルの10まであと一歩というところで止まってしまったのだ。
象徴
- 頭を覆った鳥 = この土地の安全性
- 豊かな土地 = 努力の成果
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
財を成し得たのにも関わらず、あまり幸せそうでない、という何とも言えないカード。
もちろん、人生は結婚が全てとは言えない時代なので、独身であることを不幸とは呼べない。 しかし、世継ぎ問題は至る所に現れているのが現実で、まさにそれをこのカードは示しているんだよね。
もう少し歳を重ねたら、ボランティアの形で財を皆に分け与えれば、ペンタクルの10に近づくのかもしれないね。
どちらにしても、このカードが出てきた時は素直に喜ぶというよりも、今の豊かさを継続するためにはどうしたら良いか、に着眼して考えて行った方が良いね。