最新更新日時:2018/10/01
豊かな大地による実りに囲まれて踊る3人の女性。
街では宴が開かれ、歌い、踊り、 今年の豊作を心より喜んでいるのだろう。
足元にはたくさんの果物。 頭には冠をつけて、 3人で手を取り合って踊っているのだ。
一般的な意味
正位置
- 心から喜ぶ
- 楽観的に考える
逆位置
- 周囲が見えていない
- 悲しみを覚える
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
上を見てひたすら踊る女性
彼女たちは足元を見ていない。 ただひたすら、上を見て、杯を見て、 狂ったように踊っている。
足元を見て踊らなければいけない、なんて決まりはないが、 些か危険な雰囲気を感じるのだ。
「楽しい」「嬉しい」に集中するあまり、 周囲を見る余裕がない。 それがまさにこのカードの状況なのだ。
たとえ周りが火の海に包まれていたとしても、 彼女たちは気づかずに踊り続けるのだろう。
愛情が増えて陥る罠
人を愛することは素晴らしい。 愛されることも素晴らしい。
人と人とが手を取り合い、より良い関係を築くことにより、 文明が築かれ、今の世の中まで発展してきたのだと思う。
しかし「恋は盲目」という言葉もある。 偏った愛情は、その人の判断力を鈍らせる。
それでも「今が楽しければそれでいい」とさえ思ってしまうのが現実だ。
まさにこれが「カップの罠」と言えるだろう。
三美神の存在
このカードは三美神を彷彿とさせるカードだ。
三美神とは、裸の女性が3人描かれており、 「愛欲」と「純粋」を中和するのが「愛」 を表す。
この3つの感情というのは、人間の心の中の誰もが持っているもの。
だからこそ、うまくバランスを取って過ごさなくてはいけない。 おそらくカップの3では、
- 白 = 純粋
- 赤 = 愛欲
- 橙 = 愛
を表しているのではなかろうか。
象徴
- 果物 = 豊かな生活
- 3人の女性 = 三美神
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
どの本かは忘れたが、その本の解説には、 「この3人の頭はからっぽだ」 という表現がされていた。 つまり何も考えていないのだな。
とにかく今が幸せならそれでいい、という、 短絡的な思考が、まさにこのカード。
まぁ、宴でまで、辛い未来とかは考えたくないよね。
でも、何かを決めなきゃならない時に、カードの3が出てしまうのは、本当に困る。
このカードが多く出てくる人というのは、 楽観的に考えていて、楽しいだろうけれど、 身を滅ぼすのも時間の問題かなと感じてしまう。 過ぎたるは及ばざるが如し、ってところかな。