最新更新日時:2018/10/01
固い表情のまま、遠くを見据えるカップの王。
もちろん彼は、怒っているのではない。 この国の未来を真剣に考えるからこそ、 このように表情が硬くなっているのだ。
感情というのは、海の波のように変化が激しい。 例え荒れ狂っていたとしても、王はそれを鎮めなければならないのだ。
一般的な意味
正位置
- 優しい父親
- 寛大な男性
逆位置
- 優柔不断
- 女性のリードが必要な男性
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
青い服に身を包む王
青い服に身をまとう姿から考えられるのは、 この王は知的である王であることが分かる。
また、「魚」が様々な装飾に使われている。 首飾り、靴の柄……
魚とはキリスト教のイエスを指すのだとか。 そのことから、現世よりも精神世界を重んじる王であることが分かる。
また、性別こそ違う者の、雰囲気は大アルカナの女司祭と似ているものがある。
女司祭が助言者であれば、 カップの王は、その助言を元に実際に行動に移す者であろう。
また、金色のマントを羽織っているが、 金色は天からの祝福を表す色である。
精神性……つまり感情を重視する政策を行いながらも、 天の祝福を受け、成功を治める優秀な人物であることが分かるのだ。
背後にある赤い貿易船
王の背後に赤い貿易船がある。
赤とは情熱を表す色。 青に身を包んでいるカップの王に赤い色というのは、不思議な印象を受けるだろう。
もちろん感情を優先して動く王ではあるものの、 情熱的な人物であるかと言えば、そうではない。 基本的に心穏やかで、平穏を好む人物である。
それでも、外部から入り込んでくる刺激(赤い色)を排除することなく、 平和に交渉を行い、柔軟に対応をする器のある人物であることを伺わせる。
象徴
- 魚 = イエス・キリスト
- 赤い船 = 情熱的な外国
- 左方向 = 未来
タロットカードと占星術の解説
照応
- 四大元素 : 火の水
リーディングのコツ
カップのキングだけやたらと書くのに時間がかかった理由は……
資料が少ないっ!!!!!
コートカード自体、捉え方が難しいと感じているのだけれど、 特にカップのキングは、「カップを持っている」「赤い船がある」以外、 目立った象徴がない気がする。
あの分厚い象徴辞典でも、カップのキングは書かれている量が少ないし、 「優しい男性」というイメージ以外、 あまり考えられていないカードなのかもしれない。
もっとカードと仲良くなったら、感じるものも増えるのかしら?
説明するとなるとなかなか難しいカードだと思う。