最新更新日時:2018/10/01
愛情と純粋さの象徴である、カップ。
その国のクイーンにふさわしいほどの、 とても煌びやかで大きな聖杯を抱えているのが、 この女性、カップのクイーンだ。
そのカップの中に愛情を注ぐために、 川のほとりに王座を構え、 その川底を優しく見つめているのだ。
一般的な意味
正位置
- 優しさに溢れた母親
- 慈悲深い
逆位置
- 感情に振り回される
- 理論よりも感情を優先する
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
川の中に入りそうな女王
彼女の足元をよく見ると、足先が水の中に入りそうになっているのだ。 これはカップのカードの中でも、もっとも水に近い状態にあるのが、彼女であることを示している。
つまり、彼女は愛情が深く、弱き者を放っておくことができない、 優しい心の持ち主であることを表している。
王も同じように水に近い存在ではあるのだが、 王は未来を向いているのに対し、 女王は過去を向いている。
もちろん未来も変わらず愛情を注いでいく姿勢は変わりはないのだが、 彼女は過去の出来事を重視しているということでもある。
過去に何かがあったから、優しくしよう。 このような業績を上げたから、慈悲を与えましょう。
と言ったように、 行動の基準が全て過去の物となっているのだ。
カップの国の母親像
カップの国の求める母親像は、このカップのクイーンとなっている。 優しくて、慈悲深くて、理論よりも感情を優先する女性。 このような人物が、この国では好まれているのだ。
だからこそ、彼女は感情を重視して行動している。
しかし、彼女のまとっている服が青色であることから、 決して衝動的に動くわけではないことが伺える。
憎しみや悲しみの感情に支配をされることなく、 純粋に人を愛し、平和に過ごす方法を、 感情面から探っていく人物……
まさに、聖母マリアのような人物を目指しているのだ。
象徴
- 大きな聖杯 = 愛情の深さ
- 青い服 = 理性的
- 左方向 = 過去
タロットカードと占星術の解説
照応
- 四大元素 : 水の水
リーディングのコツ
カップのクイーンのこの聖杯。 作りはどうなっているんだろうね?
羽根は生えてるし、てっぺんには十字架が立ってるし……
聖杯だけでも神聖なオーラが出まくってて、 すごいなぁ、と思う。
ウェイトさんがどのような聖杯をイメージしていたのか、 実物を見てみたいと思う一品。
愛情の塊のカップのクイーンは、 恋愛中の女性側にぜひとも出てほしいカードだね。
優しい母親をイメージしてもらえれば、 大体このカップのクイーンのイメージになると思う。
悪いことは悪いこととしてはっきり言うけれど、 その役目はソードのクイーン。
あくまでカップのクイーンは、 愛情をもって優しく接し、相手を包み込む心を表している。
もしもトゲトゲした心を持ってしまっていた時に、 このカードが出てきたら、 「優しくなりなさい」 って言われているということだろうね。