最新更新日時:2018/10/01
雲の中から聖杯が差し出されている。 これは、この世界では素晴らしい宝の1つに過ぎない。
しかしそれを見た男性は、腕を組み難しい表情をしている。 この男性は同じものを既に3つも持っているのだ。 だからこそ、差し出された宝に対し、不満を持っているのだ。
一般的な意味
正位置
- 不満
- 受け取る余裕がない
逆位置
- 不満に耐えられず自ら行動する
- 妥協をする
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
欲が出始めた男性
彼の服は、腕の部分が少し膨らんでいる。 これは富豪である証拠なのだ。
しかしながら、今彼はどこにいるだろう? 野原にある一本の木の下だ。 普通であれば、自分の豪邸の中に居たり、 街で店を開いているはずだ。 しかしながら彼はただの野原にいるのだ。
恐らくここで、彼の宝である聖杯を手に入れたのだろう。
そして今日もまた、聖杯を届けてくれる雲に出会った。 この雲からもらった宝によって、彼は富豪になれたのだ。
しかしながら、ずっと同じ宝をもらっても、 だんだんと売れなくなってしまう。
「違う宝をくれないか?」 そんなことを雲に言っているのだろう。
差し出されている聖杯に手を伸ばすことなく、 渋い顔をしているのだ。
愛情を無くした結果
4という数字は「中断」「停滞」を示す。
つまりこの男性は愛情が不足しているのだ。 不足しているというより、愛情を受け取る余裕がない、というところだろう。
雲……つまり、神から愛を受け取れないのだ。
愛情を素直に受け取るためには何が必要だろうか? 自分も人を愛することだ。
この男性は1人で座っている。 つまり、誰かに愛される努力も、当然誰かを愛する努力も行っていないのだ。
お金こそあるものの、心は貧しくなっていくばかり。 そんな彼に対し、神は慈悲の心をもって助けようとしたものの、 欲が邪魔をし、結局その愛情を手にすることはできない。
神から与えられたものも、お金にすることしか考えておらず、 神の思いは彼に届かないのだ。
象徴
- 腕に膨らみのある服 = 富豪
- 雲から伸びた腕 = 神の慈悲
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
七つの大罪のうち、これはまさに「怠惰」を示すカードだなと感じている。
神からものをもらったおかげで裕福になっているのに、 感謝をするどころか、「また同じもの?」と不満を持っている。
感謝しろよっ!!って思ってしまうのだけどもね。
愛情を受け取ることのできない人と考えると、 とても寂しい人なのだなぁ、と思ってしまう。
このカードが出てきた相手には、 無理に与えるのではなく、じっくりとヒアリングをした方がいいのかもしれない。