最新更新日時:2018/10/01
財を成した商人が、貧民に施しを与えている。 その人物に必要な物を、必要な分だけ分け与えられるように、天秤に測ってから与えているのだ。
「僕も貧しい時があった。さあ、これで仕事を得なさい」
そういって彼を自立へと向かわせるのだ。
一般的な意味
正位置
- 慈善活動を行う
- 公平に物事を見つめる
逆位置
- 私腹を肥やす
- 色眼鏡で見る
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
赤い服の商人
彼は一代で富豪に上り詰めた人だ。 その証拠に、情熱の色である赤色の服に身を包んでいる。
彼もまた、昔は貧しい暮らしをしていたのだが、同じように富豪に助けてもらった恩がある。
今度は彼が貧しい人を助ける番。 そうやって、見込みのある人物に支援をしているのだ。
商人の持つ天秤
商人が持つ天秤は、大アルカナ「正義」が持っていた天秤だ。
貧しい人の価値と金品を天秤に架け、人物に見合った量だけ与えている。 それは身分だとか、若さだとかは関係ない。 彼が与えた金品を増やす事ができるかどうか、だ。 彼から見て右側にいる人物は、その見込みがあるのだろう。
逆に左側にいる人物は、見込みがないという事で見向きもされない。 何故なら左側にいる人物は、貧しい人などではないのだ。 左ポケットから顔を覗かせているのは赤い財布。
この商人は左側にいる彼のように邪な心を持ち、自分の懐を温めることしか考えない人物には、施しを与えない。 しっかりと、天秤で「公平に」計って分け与えているからなのだ。
象徴
- 赤い服 = 情熱
- 天秤 = 公平性
- 財布 = 財力
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
赤は情熱の色だけれど、黄色は神の祝福だったり、人生の成功を表す色。 金品を受け取っている人は、服からも成功する事が見えているんだよね。
そして、青は知性の色だから、賢くお金を増やすだろう、と感じるんだけど、赤い財布が見えているのが本当に残念。 天秤の前では、ズルはできないね。
ペンタクルは良くも悪くも「金」「名声」がキーワードとなるスートだから、 この慈善活動でさえ、ある意味商売なんだよね。
幸い、Win-Winな関係になる商売だからいいんだけどね。 綺麗なんだか汚いんだか分からないカード。
ただ、この商人が大事にする「公平性」という考え方は好き。 何か行動しようとしている人にこのカードが出てきたら、目的などを明確にしてから動くように、と伝えた方がよさそうだね。