学ぶことで出来ることが増えると思うと、動きたくてうずうずするよね

本日は学習のお話。

子どもの学習もそうですし、私自身の学習もそうですし、職場の部下の学習もそうですし。

「教育」「学習」というと悩みが尽きないわけですが、どうやって「学び」を得ていたかを改めて考えてみます。

動機から見た学習

身の危険を経て学習

いきなり物騒ですが、「ここで事故にあった」「あの人にこんな酷いことをされた」など、「トラウマ」というのは一種の「学習」ですよね。

同じことを繰り返さないために、恐怖心を覚えた事は避けるようになります。

これを経験すると、反射的な行動や自律神経系の症状が出てくるので、人間の学習能力ってすごいですね。

自分を撥ねていった車が、車体に大きく「薔薇」って書かれてたら、一生忘れなさそうですよね。

とはいえ、学びたいことがあるたびに身を危険に晒すわけには行かないので、何かを「学習」するためには使えませんね。

ましてや子どもや職場の部下にそんな恐怖心やトラウマを植え付けちゃいけませんね。

報酬系を刺激しての学習

犬のしつけをする際に、おやつをあげて行います。まさにこのこと。

「これをするとこんないいことがあるよ♪」と教えるわけです。

子どものしつけでは「大人の言うことを聞いていると褒められる・おやつをもらえる」と思わせることで操ろうとすることが多いですね。

私は仕事をする上で、この報酬系を刺激しての学習が多かったように思います。

「これを行ったら、評価があがるかも」「これが完成したらプロジェクトに貢献するかも」

一見、悪影響がなさそうに思えるこの学習方法ですが、実際には無気力を生む結果に繋がる手法です。

実際に毎回毎回報酬がもらえるわけではありません。(忙しいが故におやつを渡すのを忘れてしまった、など)

そのときの落胆というのは、無気力や不信感を生むことに繋がり、報酬を与えてくれる人との関係悪化に繋がります。

短期的に動いてほしいのであれば、戦略としてはありかもしれません。

店側と客側のように、ビジネスが絡んだ関係なのであれば問題はないかもしれないですが、「個々人の信頼」が必要となる関係では用いない方がよい方法ですね。

可能性の広がりを提示しての学習

考え方・捉え方の違いによる影響は大きいと言われています。

例えば、清掃員に「掃除を通して体を動かすことは健康にいいんだよ」と伝えたグループと伝えなかったグループを比較したところ、前者のほうが健康のスコアが高かったのだとか。

例えば、ゴミ収集員に「あなたの仕事はこんなにも社会貢献している素晴らしい仕事です」と伝えたグループと伝えなかったグループを比較したところ、前者の方が精神的により健康かつ誇りを持って仕事を行っていたのだとか。

そんな風に、自分が行っていることがどのような良い影響を与えるかを説いていくことによって、心身ともに健康になっていくのであれば、これを使わない手はありません。

具体例を上げると、子どもに対しては「今あなたが勉強をしていることをしっかり定着させれば、将来にこんな可能性が待っているよ」と伝えてあげるとか。 職場の部下に対しては「あなたの働きによってあなたのこんなスキルが磨かれ、これだけ会社に貢献することになるのよ」と伝えてあげるとか。

そういった外野に左右されない、あくまでも軸は「自分自身」としたモチベーションの保ち方をすると、意欲高く継続的に学習に勤しむことになるのでしょうね。

好きこそものの上手なれ

「お勉強」というと、単語帳を作ったり、ひたすら書いてみたり、音読してみたり、本を読んだり、小テストしたり……といろんな手法がありますが、「やりたい」という意欲に勝る学習法はありません。

基本的に学びは反復学習ですが、それだけ何度も何度も触れる必要があります。好きじゃなきゃ苦行ですからね。やんなっちゃうね。

「学ぶことは楽しい」といかに思えるかが、学習の効率を上げる秘訣なのだと私は考えています。

最近、文字が読めるようになってきたトキちゃんですが、どんな絵本を読もうかな。

「学習」することで世界が広がって楽しいね!

と教えていきたいと思います。