最新更新日時:2018/10/01
逆さに吊るされた男性。
しかしその表情はとても穏やかである。 しかもその男性の頭部を見ると、 後光が存在している。
彼は真の悪人ではないのだ。 むしろ、偉大な人物だったのだ。
一般的な意味
正位置
- 自らを犠牲にする
- 奉公する
逆位置
- 信念がない
- 途中で任務を放棄する
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
命が芽生え始めた処刑台
普通、処刑台に青葉が生い茂っている木を使うなど、 皮肉なことは行わないだろう。 つまり、この処刑台の木は、青葉など生えておらず、 むしろ死んだ木だったのだ。 しかし、この男性が吊るされてしばらく経つと、 この不思議な青葉が芽吹いてきたのだ。
実はこの男性の生命力が、 この青葉を芽吹かせたのだ。 つまり、男性は処刑されていても尚、 生きとし生ける誰か、何かに対して、 身を削り、尽くそうとしているのだ。
穏やかな表情の意味
人間が逆さ吊りにされると、血が頭に上ってくる。 それはとてつもなく苦しいものなのだそうだ。 だからこそ、この男性は穏やかな表情などしている余裕はないはずなのだ。
それなのになぜ、穏やかな表情でいられるのだろう?
それはこの処刑を受け入れているからなのだ。
しかし、何故この男性は処刑されなければなかったのだろう?
世の中には、理不尽な事で処刑されることだってあったのだろう。
イエス・キリストが処刑されてしまったように…… イエス・キリストは偉大な人物であった。 この男性もまた、同じように偉大な人物で、 人々のために処刑されたのだ。
象徴
- 後光 = 偉大な人物
- 青葉 = 生命の息吹
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
なんの解説書だったか、 「この男性はもうすぐ刑が終わるのだ」 という解説を見たことがある。
確か、後光がそういった希望を表しているんだとか。
ただ正直、その解釈はすっきりしないのだ。
木が青々と茂っているが、それがこの男性の命を削った結果…… つまり偉大な人物だから後光がある…… という解釈の方がすっきりしている。
自己犠牲のカードでもあるけれど、 意思の強さを表すカードでもあるから、 このカードが出たときは
「自分のやるべきことを思い出しなさい」
っていうかなぁ。
足の形が卍だからどうの、って話も見たことがある。 降参のマークなんだとか。
けど、それならそれで、「偉大な人物」の解釈から、 離れちゃう気がするんだよなぁ…… これも要勉強カード。