最新更新日時:2018/10/01
2人の男女が描かれているカップの2。 この2人はカップを持って、何を行っているのだろうか?
実はこのタイミングでは、 2人は初めて出会ったのだ。
「貴女のお名前を教えてください」
そう言って男性は、女性に手を伸ばしているのだろう。
一般的な意味
正位置
- 良縁
- 安心
- 未来への希望
逆位置
- 悪い縁
- 不安
- 悪い出来事の兆候
タロットカードの絵の解説
絵から感じるストーリー
ここから動き出す2人の運命
服装を考えると、2人は同じ町に住んでいるのではないだろう。
たぶん、男性は旅人で、 その旅先にいたのがこの女性なのだと思われる。
だから、この二人が出会ったのは、 偶然なのだ。
実はこの二人、俗に言う、運命の赤い糸で結ばれている。
だから、カップの2というのは、 運命が動き出したその瞬間を表している。
謎の浮遊物体
嫌でも目につくのがあるだろう。 翼の生えたライオンの頭と、 2匹の蛇が巻き付いた杖。
一体こいつは、何なのだ!?!?
どうやら、神話に出てくる 「ケリュケイオンの杖」のようだ。
ケリュケイオンの杖
このケリュケイオンの杖の持ち主は、ヘルメスだ。 旅行と商売と情報の神である。
昔は行商人が各地方を回りながら、いろんな情報を伝えてまわっていたため、 「行商人 = メッセンジャー」 という捉え方があるようだ。
何を伝えにきたか? もちろん「2人の運命」についてだ。
2人は自分たちの運命に気がついていない。 だから、自然と行動してしまった男性のアプローチに対して、 女性は少し警戒している。
しかし、ヘルメスのメッセージを聞いた2人は、 お互いのことについて語らう事になるのだろうね。 そしてこの女性は、この男性と旅立つのだろう。
杖についているライオン
ケリュケイオンの杖にライオンはついていない。 少なくとも私が調べた資料にはついてなかった。 だからこれは、ウェイトさんがアレンジした部分なのだろう。 もちろん、意味を持たせて。
ライオンについては、たぶん、大アルカナの力を表しているのだろう。 「強さ」だ。
大アルカナが示している「強さ」とは、 弱者を従わせるための「強さ」ではない。 強者も弱者も関係なく、愛で平和を手に入れる「強さ」
辛いこともあるだろう。 悲しいこともあるだろう。 そんな事があったとしても、憎む事なく、愛情を持って接する…… そんな強さだ。
結婚式でもよく誓いの言葉で言うだろう。
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、 富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、 これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
まさに、この事だと思う。
この2人は運命で結ばれた2人だ。 この場で、誓いこそしないものの、 将来的には誓うことになるのだろう。
象徴
- ケリュケイオンの杖 = メッセージの伝言
タロットカードと占星術の解説
照応
リーディングのコツ
基本的にこのカードは 「出会い」がキーワードになっている。 だからこのカードが出たときは 「何か出会いがあるんですねー」 と思う。
逆位置が出たら、 「悪い友人に気を付けた方がいいねー」 と思う。
ただ、このカード自体は「恋愛」のカードではないと思うのだ。
縁にもいろいろあるからね。 企業、医者、不動産…… いろんな「縁」があると思っている。
そういうのをひっくるめて 「出会いがある」 と思ってる。
とはいっても、恋愛に関する占いの依頼が多いからね。 よく見るカードの一つになっているね。